2025/3/11

TPをつかったピストルのトラップ作戦を紹介 - 作戦を実行するときに予想を含めるべきかどうかについて

TPをつかったピストルのトラップ作戦を紹介 - 作戦を実行するときに予想を含めるべきかどうかについて

はじめに

T1×Pearl
https://t.co/4zodQU9JLf

先日にMasterのT1のPearlについてのレビュー資料を公開しました。

100ページ以上にわたりつくった資料ですが、

最低限みてほしいなとおもうラウンドには★がついているので、そこだけでもよかったら是非一読ください!

CONTENTS

紹介したいラウンド1(ハイリスクハイリターン型)

防衛側がおこなったTPをつかった作戦を紹介します。

大まかな流れ

①初期配置はA5

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②ラウンド開始と同時にB側にTPを3人行います

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③TP音を聞いた攻め側をAサイトに誘導してRazeとBreachがベイトピークの形を作りトラップにしていた

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④ベイトピークによるきれいな形と、TP音によるトラップの成功したラウンドになります

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ポイントは2つ「攻め側がなぜ索敵を使わなかったのか」と「ベイトピークを最大限生かす」

攻め側がなぜ索敵を使わなかったのか 2つのプレイスタイルについて

まず、このはなしをするにはプレイをするときに2つの思考パターンが存在するということを説明したいと思います。

  1. 堅実プレイ型 ー 予想がほんとうにそうなのかをスキルを使い確かめて行うプレイ
  2. ハイリスクハイリターン型 ー いままでの情報を使いリスクがあるが、予想があっていればハイリターンを望むプレイ

なにか作戦を実行するときに、作戦とは具体的にマクロもミクロもどちらもさしますが、

たとえばマクロであれば

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『いままでのラウンドの情報で相手の初期配置がBにKilljoyでAに3人いることが多い。』

『はじめてKAYOULTがたまりました。』

このとき、

『センチのサイトは人数が少ない、相手のKilljoyがいるであろうAサイトをKAYOラッシュしよう!』(ハイリスクハイリターン型)

なのか、

『今まで通りゆっくり情報をとってからULTをつかってサイトを攻めたっていいだろう』(堅実プレイ型)

なのか、どちらを選びますか。

賛否あると思いますし、どちらも正解であり正しい考えだというのが僕の意見です。

2つのプレイスタイルについて

くわしくはMastersVODをつかって例を挙げながら2つのプレイについて書いているので見てください。

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で、今回のVODだと攻め側はTP音をきいて3人がAから流れていった、であればAは薄いだろうという予想で、索敵を使わないハイリスクハイリターン型を選んだということになります。

予想を前提に作戦を考えてスピード感を優先する、索敵を使わないで相手のポストプラントでカウンターとして残しておく。というリターンを考えた動きだということです。

TP音をきいて相手がハイリスクハイリターン型を選ばせた防衛側の作戦だったということです。

ベイトピークの形

ミクロ ピークの種類 1試合、全ラウンドミクロで解説

くわしくはこちらの過去記事をご覧ください。

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ミクロに関しては過去に書いたのではぶきますが、

この味方が打ち合ったタイミングをトリガーに飛び出す形を作っています。

なのでトラップとしてかなり強力だったということになります。

また相手がハイリスクハイリターン型を選ぶように仕向けていたことで、

ポジションばれを防ぐようにして最大限いかされた作戦だったということになります。

紹介したいラウンド2(堅実プレイ型)

おおまかなながれ

①初期配置はB5

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②A側にTPを行い、シャワーカウンター

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③Yoruがゲートクラッシュを使いB側にTPを行い、B4の配置をつくる

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④相手の攻め側がドローンを使いサイト中を索敵してBrimstoneだけしか見えないことを確認してBに攻めてくる

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⑤エントリーセットを人数で止めていった

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ポイントは「相手の堅実プレイ型の対策」

このラウンドのすごいところは、TP音を聞いてBセットに来させようとする防衛側に対して、

攻めががしっかりと索敵を使ってきていたということになります。

つまり、この作戦の攻め側はTP音を聞いてスピードを優先したハイリスクハイリターン型を選ばないで、相手の作戦を読んだうえで堅実に索敵を使ってプレイしてきたということなのです。

もし、索敵をしないでカウンターで攻め側がおとして、索敵をしていればスタックって気づけたかもね。みたいな結果論をいうのではなく、TP音を聞いても疑いながらスピードよりも索敵を使う丁寧さを選ぶ判断というのはすごいなと感じました。

ただ、

さらにすごいのは防衛側の配置です。

人数を寄せる配置、いわゆるスタック配置をするときは相手に人数がばれて切り返されないようにすることです。

防衛側がとっていた配置は、人数のスタックを行いカウンター配置をとることで人数のばれないようにしていたのです。

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相手の攻め側が索敵として、TejoのステルスドローンとSkyeのトレイルブレイザーを使ってきているのがわかると思います。

ですが、防衛側のVyseとTejoはエルボー側、YoruがCTでサイト中にBrimstoneしかおらず、ステルスドローンにもBrimstoneしか映っていないのがわかると思います。

防衛側の「TP音」⇒攻め側が「スタック、人数確認の堅実プレイ」⇒防衛側「そこまで考えてのカウンター配置で対策」

かなりレベルが高くて面白いですよね。

今回は以上になります。ご覧いただきありがとうございました。

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