2025/4/2
ラーカーが詰め待ちでワンピックをとったあとにどう動くべきか
目次
「ワンピックをとった後のレギュラーとイレギュラーの考え」
はじめに
今回はPacific S1 からASCENTのマップを例に
ラークのワンピック後に良い動きをしていたBMEの動きを考察していこうと思います。
今回のVODを紹介
概要

チェックポイント1
前書き

攻め側はA4 B1の配置でスタート

赤のエリアをとろうとするのが本陣側の動きで
黄色のエリアについて、タレットでMID・BメインをとろうとするのがラークのKilljoyになります。
基本的に防衛側はASCENTのBサイトにセンチネルをおいて引いて守ることが多いです。
なので攻め側のラーカーであるKilljoyが引いて守る相手に対してメインを一人でとれると考えていたと思います。取りに行かなかったとしても、アンカーとしてタレットの範囲までの詰めの管理をしようとしていたと思います。
上のエリアの図のようにAメインを主導隊がとってラーカーがBメインをとることができれば、
攻め側はAにもBに行けるという状態が作れます。
その場合は、防衛側はアクションのあったAに対して即寄ることができないです。
寄ることもできますが、揺さぶられるという可能性をケアしなければいけないです。
だからどっちかのメインをとりたい・とれれば片方を薄くできる。
と考えるのが防衛側の考えになります。
本題

BメインをラークしていたKilljoyは防衛側のCypherのカメラがメインにあることを確認します。
このタイミングでBはCypherがまもっているのではと予想ができます。
なのでこの段階では引いて守っていそう。と考えるはずです。




ですが、防衛側のTejoがメインにドローンを流して、それに合わせる形でJettがBメインをコントロールしに来ますが、
そのJettを攻め側のKilljoyが倒すことに成功します。
このラーカーがワンピックをとったあとに攻め側がどう動くのが丸いのか・レギュラーな考えになるのかを今回は考えていきます。
補足 センチネルのサイトなのになぜ詰めてきたのか 防衛視点で解説
理由は初期配置の問題。

Bサイトをスタック、Aはひとりなので引いて守っています。
BサイトのスタックのサイトでもしBも引いて守る場合、両メインを放棄しているので揺さぶられる結果につながりやすいです。
今回の場合、スタック配置をBでとっていて、初手に攻め側がAにアクションがあったのでスタックをやめてAに寄る人を作りたいです。
その場合、ラークを追い返して揺さぶられないためにプッシュを選んだということだと思います。
もちろん防衛側の選択として、
ULTなどがあるラウンドであれば、無理にメインをとらないで揺さぶられた結果リテイクにする。と割り切っても良いですが、普通のラウンドであれば揺さぶられないようにして相手の攻め先に人数を寄せるのが基本です。
それを行うには、どちらかのメインはコントロールして相手が切り返してきても気付けるようにする、メインコントロールできている間は逆サイトに人数を寄せておける状態を作りたいのが防衛側の考えになります。
攻め側の視点に戻りますが、
揺さぶるという考えに関連して、攻め側はよく14配置になりやすいマップでは1側をどかしてからもう一度もどったりするのです。
スモークはミス
Cメインをとって

Aの1をどかして

敵をAに最低2以上にさせて
Cにもどってセットをする。というイメージです。
実際はもうすこしスマートなやり方が必要です。
Aメインにいる相手をスキルだけでどかせるようなセットを考えて、相手をどかしてからすぐにCにエントリーできるような工夫が必要です。
(もちろん14配置を予想できるときに、最終的に1をどかしてそのままAにいくという択も存在しますが)
チェックポイント2
ワンピックの後の動き

ワンピックをとった後、攻め側は
AメインからCTを経由してBのKilljoyのもとへ合流していきます。KAYOのナイフをよける必要はないのでここではあえて引っかかってAの可能性を作っています。
KilljoyのラークからSovaのラークに変わる

SovaはCTから味方がローテしている時間で、Aに対してアクションを起こしています。ラークにもいろいろ動きはありますが、Aにアクションを起こしてAフェイクを行っています。
味方のローテしている時間でドローンを使ってアクションを起こしているのが一つのポイントですね。

味方がBメインに到着したのをみてからドローンを使って起こすフェイクはよくありますが、その場合は違和感のある間が生まれてしまいます。違和感というのは具体的には、Bにローテできる時間のがあってからのドローンアクションだからです。ローテできる時間をあけてからのアクションだと当然Bの可能性が大きく匂ってしまうからです。
この時点で防衛視点
- A本陣がコントロールしてきて、BはKilljoyのラーク
- ローテ時間たっていないタイミングでのAドローンフェイク
以上から、Aに寄せたくなるのが防衛側です。
人数不利でもあるのでアクションのサイト優先でAに寄せてBはリテイクで割り切るのが防衛側のレギュラーの考えです。
実際は防衛側の配置は22になっていました。

Aはパラノイア、BはKAYOのグレで一度止められると考えていたのかもしれません。
攻め側はPhoenixの地べたしかいないので、無理にダイブして入ってくる人がいないので22でも止められると考えたのかもしれません。
攻め側はドローンによるフェイクを行った後、Sovaはピザ前に、本陣はメインへと合流していきました。

チェックポイント3
Bセットエントリーを試みるが、
本陣はBを攻めることに決め、セットエントリーが始まります。 22配置の防衛側ではあるものの、


KAYOグレを返され、エントリーのPhoenixも倒されてエントリーが止められてしまいます。

セカンドエントリーも、遅延の追い炊きであるTejoの誘導サルボがサイト中から使われて足を止めることとなります。
セットを止められてしまったが…。ラークが生きた。
本陣はセットを止められてしまいましたが、ここでラークをしていたSovaが詰め待ちの形でCypherのワンピックに成功します。


このCypherは経路から予想してBから来た人とわかります。
タレットに反応がないのでAショートから来たCypherだと断定できますが
Bメインを止められた際に、KAYOがメインにグレ・Tejoが誘導サルボを使っているのを確認しています。
攻め視点、B2確定、AからきたCypherが倒せた。Omenがno info という状況です。
つまり、人数状況だけで攻め先を判断するのが基本なので、AはいてOmenひとりだろう。ということがわかります。
なので攻め側はこのワンピック後すぐにAへと切り返すのがレギュラーの考えです。
チェックポイント4
Aへとローテする
Sovaのラークでのピックを起点に

BメインからAサイト側へとシフトをするのが本陣のうごき。
そのさいに今度はサイト中にOmenを残しています。
結果どうなったのか

OmenのミラクルなピックによってBをふたりたおせたので、わざわざnoinfoのAへ行く必要がなくなったので、マーケットからBへと戻っていきました。

この場合のOmenの役割はやられても良いから、相手にサイト中に残っている攻め側の処理に時間をかけさせられればそれで十分というシチュエーションだったと思います。
できるだけ引き付けて、防衛側の21配置をキープさせられれば本陣が動きやすいからです。
結果的にBへともどりましたが、レギュラー的にOmenがキルをとれなかった場合はAに行っていたと予想できます。
補足
①Sovaのラークについて
ふつうであれば

味方のエントリーと合わせて挟む形をとると思います。
味方のエントリーをベイトにしてでも、メイン側にヘイトが集まっているタイミングであればSovaのマーケット進行がしやすいです。
メインのエントリーがつぶれて、ひとりラークが残るよりもカバーの取れる位置への移動・もし、Sovaがやられてヘイトを集める結果になったたとしてもその場合はメイン側がエントリーのしやすい状況が作れると思います。それが基本だと思います。
しかし、

ピザで待つのではなく、ピザ前ということはあきらかにBからくる人を限定して倒そうというポジションです。
であれば、タイミングは違えど
プラント後、プラント前であろうとBからAに寄る防衛側の人を狩るのを目的に事前に決めていたのだと思います。
それがVODのようにプラント前であれば、
MID経由でAに時間的にAへのシフトを考えていたのだと思います。SovaがMIDに残ってのワンピ下ったのでMID経由を行える点もかなり大きいと思います。
プラント後でのポジションを考えると、
プラント後 Bから来た人を倒す
Bから来た人がいなかったら、そのままラークとしてはさみの形をつくる
相手のリテイクターンでBから来た人を倒す or 来なかった場合でもラークとして最終的にはさみの形が作れるので良いラークポジションといえそうです。
② 考え方の同じ例 MIDでのピックからローテ
CTを経由してAに向かうという切り返し方は違うけど、考え方は同じです。
(CTを使えるのならローテの距離も短くてすみます)



MIDの2枚を倒せた = Aから来た人を倒せたのでAが薄いのでGO-Aという判断になります。
もちろんBサイト中のKilljoyとSovaがいたという情報で切り返していることと、Omenがno-infoなので警戒すべきですが、それでも人数の少ないほうに行こうと考えるのが丸いです。
ちなみにこのVODでも



Omenが最後まで残っていました。そしてBサイトからCTを経由した本陣の味方の背後をとられないようにメインからCT側に斜線を通しておき、タイミングを見計らってULTでAヘブンへと合流していきました。
③そのあとのラウンドのはなしについて
たとえば、今回のVODのようにレギュラー的に
ラークのピックを起点に切り返すといううごきをみせたあとの印象がついた後のラウンドで、
いちどホールドを見せることでレギュラーな動き、つまり切り返しているように見せてそのままAにセットというラウンドも可能性としてはあると思います。

両メインをコントロールできている間は相手は配置を寄せずらい状況が作れているのでそのまま時間を空けてのA展開も可能だとは思います。
考察は以上です。ありがとうございました。
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