2025/10/3
LOTUSのマクロを読んだOmenULT
目次
はじめに
どうも、エダマメです。今回はChampionsで見られた、OmenULTを使った非常に効果的な攻撃戦術を2つ紹介します。
この戦術の鍵となるのは、3サイトマップ(今回はロータスを想定)における防衛側の基本的な動き(マクロ)を逆手に取ることです。まずは、その前提となる防衛側の考え方から見ていきましょう。
(サクッとした記事と厚めの記事を書いているのでよければXのフォローお待ちしてます~)
前提知識:ロータスにおける防衛側の基本マクロ
ロータスのような3つのサイトがあるマップでは、防衛側は各サイトに守備のプレイヤーを配置すると、どうしても戦力が分散してしまいます。そこで、守備側は次のような考え方で動くのが基本となります。

- 情報を早く得る: どこか一つのエリアに人数をかけ、前目(高め)のポジションを取って攻撃側の情報をいち早く掴もうとします。
- 時間を稼ぐ: 敵の侵攻を早期に察知できれば、他のサイトを守っている味方が駆けつけるための時間を稼ぐことができます。
- Aメインへの圧力: ロータスでは、この「前目にポジションを取る」動きとして、初動でAメインに人数をかけて圧力をかけるのが一般的な戦術です。
この「初動でAメインに人数をかけている可能性が高い」という防衛側の動きのクセを理解することが、今回のOmenULT活用の出発点となります。
OmenULTの戦略的な使い方①:Aメインのプッシュを逆手に取り、敵を囲い込む
防衛側がAメインに人数をかけてラインを上げているということは、その裏側(CT側)の守備が手薄になっている可能性が高いことを意味します。
そこで、一つ目の使い方は、この状況を利用して前に出てきた敵を孤立させ、挟み撃ちにする戦術です。
【戦術の流れ】
-
プッシュを確認してメインに防衛側の人数が多いのを確認して挟める位置にOmenULTでTPする

-
これにより、前に出てきた防衛側のプレイヤーを、味方チームとCTに飛んだOmenとで挟み込む(囲い込む)有利な状況を作り出せます。

OmenULTの戦略的な使い方②:手薄なサイトを孤立させ、一気に攻略する(対Viper構成)
特に、Aメインに圧力をかける構成では、逆サイドのCサイトはViper1人で守らせる、という守備戦術がよく採用されます。
【なぜCサイトをViper1人で守るのか?】

- Cサイトは攻撃側の侵攻ルートが1つ(チョークポイント)です。Aサイトだと2つエントリーに使えるレーンがあるけどCは1レーンで管理ができる。
- Viperのスネークバイト(モロ)を使えば、その狭い入口を塞いで確実に敵の足止めができるため、1人でも時間を稼ぎやすいサイトだからです。
この「CサイトはViperがサイト中で遅延を狙っている」という配置を予測できれば、OmenのULTが非常に強力なカウンターとなります。
【戦術の流れ】
-
防衛側のAプッシュを見てCサイトをViper管理と予想します。

-
Cサイトを守るViperが、モロで一回を止められる判断でサイト内で構えていると予測します。

-
OmenはULTを使い、そのViperの背後であるCT側にテレポートします。

このULTのプレッシャーにより、サイト中で守っていたViperは背後を取られることを恐れてラインを下げるしかありません。
ある意味、Cサイトに対して2つのレーンからのアプローチができるのでViperとて2つからのエントリーを止めることができません。
その結果、本来の目的であった「スネークバイトによる遅延」という狙いを潰し、防衛側のプランを崩壊させながらサイトを明け渡させることができるのです。
これは、防衛側の「一度止めて、味方を寄せる時間を作る」という狙いに対し、攻撃側が「止められても、有利なポジションをOmenULTで取ることでViperを引き配置にできるので遅延されてもサイトが取れるので問題をなくす」という状況を作り出す、非常に高度な戦術と言えるでしょう。
さいごに
いかがだったでしょうか、LOTUSの決まった動きがあるから配置がわかって、その動きを突いた作戦を実行する。
防衛側のCサイトで遅延をしたいViperを引かせられれば、サイトが取れるので遅延の意味をなくさせるという考えはとても面白かったと思います。
それではまた次回~
この記事をシェアする