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この記事で分かること
  • HAVENの1ラウンドを例に「ダブルラーク(2枚目の存在を隠す)」の形を確認する
  • その結果、守りにどんな判断とマクロ(全体の流れ)を強制できるかを整理する

こんにちは、EDAMAMEです。
今回は、Masters SANTIAGO 初戦 EDG vs. M8 の中から、ダブルラークがの形がきれいだったラウンドを1つ取り上げます。


EDG vs. M8 |HAVEN : 8 ROUND


今回紹介するのは、EDG vs. M8 の HAVEN、8ラウンド目です。


まずはラウンドの流れ(ダブルラークの“前段”)

開幕、攻め側は Bサイトへセットエントリーします。

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サイトを取り切るというより、プラントを倒してくる防衛側にピークさせないスキルセットになっているのが分かります。

このプラント位置だと、右側は壁があり比較的守りやすい一方、左側は壁がなく一番ケアしたいエリアになります。
ここに対して NeonのスタンViperのモロを使い、プラント完了までの“遅延”を作っています。

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Bへエントリーするのと同時に、Sovaがドローンでガレージへアクションを起こし、エリア取得も並行して進めています。

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ガレージを取ったSovaは、そのまま 単独ラークを開始します。
さらにプラント後、Cypherもガレージ方向に“もう1枚”のラーク行動を重ねていきます。

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ここでガレージのSovaが倒されてしまいます。
ただ、このデスが 「2人目(Cypher)の存在を隠す」 ことにつながります。

この“1人目を見せて2人目を隠す”動き自体は、形としては珍しくありません。
ポイントは、相手に「裏はもう無いだろう」と思わせる印象を作ることです。

M8はこの印象をうまく使い、2人目を隠す動きを作っていました。


補足例|「1人で使わせた印象」を、次に利用する


https://www.youtube.com/watch?v=YpEPoeb41jE&t=5523shttps://www.youtube.com/watch?v=YpEPoeb41jE&t=5523s

防衛側のM8の動きになります。
20ラウンド目では、Cのポケットを Cypherが1人で使っていました。

https://www.youtube.com/watch?v=YpEPoeb41jE&t=6174shttps://www.youtube.com/watch?v=YpEPoeb41jE&t=6174s

そして最終ラウンドの24ラウンド目に、同じようにCのポケットを使いますが、今回はCypherとYoruの 2人で使っています。

Cロング進行の攻め側に対してCypherが最初にコンタクトするようなアングルの使い方を行っています。20ラウンド目にCypherが使っていたのでCypherがここでもまた使っているという印象をあたえてYoruを隠したいからです。

当然、一度見せた戦い方なのでバレる前提ではあります。
それでも 「前は1人だった」 という印象を逆に使い、2人目の存在を一瞬だけ隠す動きになります。

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こうしたベイトを戦い方として取り入れているため、Bセットでの作戦でのガレージでのSovaを倒した後の防衛側のOmenも「2人目の可能性」を考えて、ガレージを徹底してクリアしに来ていました。

しかし、そこに2人目がいないため、守り側は 「ラークは1人だった」 という確信を得ます。
この確信こそが、後の展開に効いてきます。

ここまでの要点
ダブルラークの良さは「同じエリアで2人が裏取りをする」ことではなく、相手にクリアさせても大丈夫な状態を作りながら、むしろクリアさせることで“2人目の存在”をより隠すことにあります。


解説|ダブルラークがもたらしたマクロの流れ

ここからが本題です。
ダブルラークは、1人のラークを倒させる(見せる)ことで、もう1人を隠すところに意味があります。

たとえば別大会のダブルラークのシーンですが、紹介します。
防衛側のKilljoyULTに対して、Sovaが相手に警戒されないタイミングを突き、簡単にULTを壊すことができました。

これはどうしてでしょうか?

相手(防衛側)の視点で考えると、

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このタイミングでCypherがラークしていることに気づき、

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Cypherを倒したことで 「もう裏はないだろうな」 と感じるはずです。

この「裏はない」と思わせることが、ダブルラークの核心です。
つまり、2人目を隠して得られる効果が、マクロの重要部分になります。

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このVODでは、2人目を隠せたことでKilljoyULTを簡単に壊せました。
そして結果として 「味方がサイト中で耐えられる状況を作った」 という流れにつなげています。


HAVENのAでサイト中で耐えるという形の重要度

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HAVENのAサイトは、プラント後に CTのチョークを止めるのがとても重要です。

Aサイトのチョークは紫の進行のエリアAサイトのチョークは紫の進行のエリア

CサイトやBサイトは、防衛側が複数レーンからリテイクできます。
一方Aサイトは、基本的に CT側の1レーンからのリテイクが軸になります。

Aサイトにはヘブンというエリアもありますが、降りる動きは「打ち合いできない時間」を作ります。
そのためデュエリスト以外がリテイク経路として使うのは難しく、基本はアングルカバーになりやすいと考えています。

結果として、防衛側がリテイクする場合は1レーンが基本になるので、攻め側は CTを止めることが大事であると理解できると思います。

そのため、プラント後は攻め側が強く、防衛側はリテイクが難しいと言われる所以だと個人解釈しています。なのでリテイクが難しいAサイトをKilljoyULTでリテイクをしやすくしたい防衛側に対して、それを封じ込めて1レーンで耐えられる形を継続することがどれほど良い動きにつながったのかがわかると思います。


では今回(M8の8R)は何が起きたか

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今回のMastersのM8は、
  • Sovaがガレージでラーク
  • Cypherは同じエリアに重ねるのではなく、ガレージを経由して C側からラーク
という形を取っていました。

そしてSovaが撃ち合って倒されたことで、Cypherの存在が隠れる状態ができます。

先ほどの例は「KilljoyULTを壊す」→「サイト中で味方が耐えられる」→「Aの1レーン止めが成立」という流れでした。
では今回のMastersの例の場合、Cypherの存在を隠すことでどんな流れにつながったでしょうか。

結論は エリア有利 です。

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もちろんOmenを簡単に倒す“キルにつながる動き”でもあります。

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ただ、全体として大きいのは 挟みのエリア状況(マップコントロール)を作れる点です。

防衛側は、解除にタップしたとしても、この挟みのエリアを取り返す余裕がありません。リソース(スキル・時間・人数)すべてにおいて取り返せる状況ではないです。

そのため セーブ判断 につながった、というわけです。


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まとめ(今回の結論)
ダブルラークは「2人で裏取りする」ではなく、1人目を見せて倒させることで、2人目を隠し、別の有利状況を作り出すことです。
今回の大会のラウンドの例では、2枚目を隠すことでキルやエリア有利につなげて相手にリテイクをあきらめさせることにつなげていました。